SHIKITARI PRESS Vol.1 「敷居」

SHIKITARI PRESS Vol.1

Vol.1は【敷居】についてです。

敷居とは

部屋の境にある襖(ふすま)や障子(しょうじ)、家の入り口である玄関の引き戸などを

開けるための溝やレールのついた横木の事を指し外と家の中、廊下と部屋を隔てる結界・境界の役目があります。


敷居に関する仕来たり

敷居に関しては「敷居が高い/低い」「敷居を跨ぐ」という言葉や「敷居を踏んではいけない」という

仕来り(しきたり)があることをご存知でしょうか。

ここではその言葉の意味や、なぜ踏んではいけないという仕来りがあるのかについて触れていきます。


「敷居が高い/低い」とは

現代では「気軽には行きにくい」と言った意味合いで使われる事が多いのではないでしょうか。

しかし本来《面目(めんぼく)ない》や《不義理》というような理由で

相手方の家の敷居が高く感じ家に訪問しづらいという心持ちを表しています。

この事から「相手方の家に行きづらい」という意味として使われます。


「敷居を跨ぐ」とは

その言葉通り敷居を跨いでその家に入る。その家に出入りするという意味です。

よく耳にする「うちの敷居を二度と跨ぐな」という言葉は上記の意味する通り「二度と家には入るな」という意味があります。


「敷居を踏んではいけない」とは

もともと敷居には外と家の中、廊下と部屋を隔てる結界・境界の役目があります。その結界・境界を踏むという行為はそこにある空間のバランスを崩してしまうという事になります。

その為「敷居は踏んではいけない」という仕来りがあり、そこには日本人の空間を大切にするという想いがあります。

終わりに

今回紹介した敷居の中だけでも何気ない所作の一つ一つに日本人の空間を大切にする心や想いが伝わってきます。

忘れ去られていく仕来りの中にはこういった意味合いのものが沢山あり、

このSHIKITARI PRESSを通して多くの人に残していければと考えております。





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