SHIKITARI PRESS Vol.2「引っ越しそば」
SHIKITARI PRESS Vol.2「引っ越しそば」
引っ越し蕎麦とは
引っ越し蕎麦の起源は江戸時代、江戸の町人文化といわれております。
引っ越しをした際には自分の家の向かい三軒、両隣二軒の家に挨拶にいき、その時に配った物が蕎麦だったのが始まりです。
なぜ蕎麦なのか
そこには江戸の町人の粋な洒落っけをきかせた説があります。
「おそばに末永く」や「おそばに引っ越して参りました」または蕎麦の見た目のように「細く長い間お願いします」というような意味合いで配っていたとされています。
このような仕來り(しきたり)は関東独自のものであり関西やそのほかの地域では引っ越し蕎麦という風習はないそうです。
現代における引っ越しそば
現代の社会では引っ越し蕎麦という文化がどれくらい残っているのでしょうか。
株式会社マクロミルが2016年に「引っ越しそば」に関して、18歳~59歳の男女1696人にアンケートを実施。「引っ越し蕎麦」と聞いて何を思い浮かべるか聞いてみたところ、引っ越し先で近隣の人にそばを振る舞う」と正しく理解をしている人は27%にとどまり、 約半数の49%が「引っ越し先でそばを食べる」と誤解。
23%はそもそも「知らない」という結果になりました。
この結果の通り「引っ越し蕎麦」という言葉・モノに関してご存じの方は多くいますが、その中身である意味を理解している人は減ってきています。
終わりに
江戸時代より引き継がれたこの「引っ越し蕎麦」という仕來りを今一度おこなってみるのもまた粋じゃないでしょうか。その際に「引っ越し蕎麦」とは何か聞かれた場合、説明できると引っ越し先のご近所様ともより良い関係を築いていけるかもしれません。
引用元:
0コメント