SHIKITARI PRESS Vol,6「お彼岸」

SHIKITARI PRESS Vol,6「お彼岸」


今回のテーマは「お彼岸」についてです。
お彼岸にはお墓参りに行くというイメージですがお彼岸とはいったい何でしょうか、また「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあります。
お彼岸の意味や仕来り(しきたり)について紹介していきます。

時期

お彼岸には三月の春彼岸、九月の秋彼岸があります。
三月は春分の日、九月は秋分の日をはさんで前後約三日ずつの一週間がお彼岸の期間となります。
春分・秋分の日は太陽が真西に沈むとされている日です。仏教の極楽浄土は遥かかなた西方にあるとされていることからこの日を中心に仏事を行うようになりました。

言葉の意味

「彼岸」という言葉は仏教用語の「波羅蜜(パーラミー)」を意訳したものといわれております。「向こう岸」という意味で、一切の悩みを捨て悟りの境地に達することをいいます。
仏教思想では、自身が悟りの境地へと達するための修行期間という意味合いが強かったが、そこに日本古来の祖先信仰が合わさってご先祖様を供養し感謝をささげる精進期間に変わっていったとされております。
このためこの時期にお墓参りをする仕来りは日本独自の文化となっております。

お彼岸の過ごし方

現在では主に祖先の墓参りをし、だんごやぼた餅を作って仏前に供えます、またお寺ではご先祖様を供養して浄土に思いを馳せるため彼岸会という法要が行われ読経・説法などをします。

終わりに

もともとは仏教から伝わってきた思想ですが、日本人の祖先信仰や自然に対する考え方によって今では日本独自の文化になった「お彼岸」。
ご先祖がいたおかげで今自分がこの世に存在していることを考えさせられます。
「お彼岸」という仕来りを理解し、ご先祖を敬うことを忘れてはいけないのだと改めて実感しました。


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